ENJOYMENTごちそうを楽しむために

ウイスキーってどんなお酒? 比べて、巡り合う「おいしい」ウイスキー

今年から新しく始まる、ごちそう会のイベント企画。その待望の第1回は、ウイスキー入門編。近年、ハイボールという形態で、ウイスキーは広がっていますが、ウイスキーは本来どのようなお酒なのかを一から学んでもらうというのが、今回のイベント趣旨です。お酒にあまり詳しくない人にも、質のよいウイスキーを学んでもらうことで、より多くの人においしいものに出会ってほしい、という想いがこのイベントに込められています。     今回のイベントは1月28日に早稲田のセラーバーで開催されました。セラーバーさんは、早稲田のリーガロイヤルホテル東京の中にあるお店で、その落ち着いた内装が魅力的です。バーということもあり、非常に質の高いお酒が揃えられています。もちろん、ウイスキーもそろえられているので、雰囲気も含めて、今回のイベントをするのに、まさにぴったりのお店なのです。

今回のイベントの講師は、ペルノ・リカール・ジャパンの成田さん(下写真)です。ペルノ・リカール・ジャパンは、主に洋酒の輸入販売を行う会社で、今回のイベントで使用したウイスキーも、会社のご厚意で準備してくださったものです。

(↑成田さん、ペルノ・リカール・ジャパン。エプロンなども準備し、バーテンダーの装いに。イベントへの熱意がうかがえました。)

 

まずは、テイスティングに入る前に、ウイスキーに関する基本的なことを教えてくださいました。

①蒸留酒であること

②穀物が原料であること

③木樽熟成していること

これらがウイスキーの定義なのです。使用される穀物の種類・配合によって、モルトウイスキーとグレーンウイスキーに更に分けられ、これらをブレンディングして作られるブレンデットウイスキーなどもウイスキーとしては主流です。

 

ウイスキーの種類は、材料や製法に限らず、産地にも特徴が出るのだそう。ウイスキーのイメージとして思い当たる、スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダのウイスキーは、世界5大ウイスキーに当てはまります。では、残り1つのウイスキー産地がどこか、知っているでしょうか。なんと、ジャパニーズ・ウイスキーなのです。連続テレビ小説「マッサン」などでも取り上げられたジャパニーズ・ウイスキーですが、日本のモノづくりは、世界的にも高い評価を得られているのだと、感心させられました。

 

と、説明はほどほどに、テイスティングへ。今回テイスティングするのは、ザ・グレンリベット12年、シーバスリーガル18年、ジェムソン・スタンダードの3種類。まずはストレートで味わいます。時にグラスをまわしながら、ウイスキーの香りをかいでみます。ストレートのままだと、アルコールがきつく感じられることが多いので、トワイスアップします。トワイスアップとは、ウイスキーと同量の常温の水をグラスに注ぐこと。こうすることで、アルコールに混じったウイスキーの香りと味わいがより鮮明に感じられました。

(↑シーバスリーガル18年のボトル(左)とソーダ割(右)。今回はティスティング後のごち会タイムに、1杯目のお酒として登場。ちなみに、一杯うんぜん円するとかしないとか。)

 

ザ・グレンリベット12年は木の香りが強く、木とアルコールの苦みが強い味わいでした。シーバスリーガル18年は甘い香りと果実のような味わい、ジェムソン・スタンダードはさわやかな香りとすっきり飲みやすい味わいが、私には感じられました。これらは私自身の体感ですが、あなたがどう感じるかは、変わってくるでしょう。味や香りの感じ方に正解はありません。

 

さらに大事なのは、他の人の感性を批判するのではなく、認め合うことができるということ。これは甘いとか、これはフルーツみたいな味がする、などといった意見をぶつけ合うことで、自分の感性を磨くと同時に、新しい感覚の発見することができます。そして、そうした会話が、新しい人との出会いを促してくれます。今回の参加者の中でも、プライベートでお酒を飲みにいくことになったほど仲良くなった人たちもいます。次のイベントはこういうのがいいのではないか、こういうテーマも扱ってほしいなど、次のイベントへの意見も活発に見られ、参加者たちのイベントに対する満足と熱意を実感できました。

(↑今回のイベント参加者の皆さん。左上の女子3人組は、女子会を開くほど、仲良くなりました。右上の男性は、ビールが大好きだそうで、ビールのイベント開催を期待していました。)

 

終盤頃、セラーバーの大北さん(下写真)から、ウイスキーソーダ割のおいしい・簡単な作り方をお教えくださいました。何よりも大事なのは、いかに炭酸を抜かないか。氷とウイスキーをグラスに入れたら、グラスに霜がつくぐらい混ぜてみましょう。こうすることで、ウイスキーが冷え、また氷が少し溶けて水としてウイスキーに混ざることで、次に入れるソーダがウイスキーとなじみやすくなります。そして、ウイスキーとソーダが1:4になるようにソーダを注いだら、ほとんど半回転ぐらいしかかき混ぜない。かき混ぜすぎないことで、炭酸をなるべく残せるのです。

(↑大北さん、セラーバーのバーテンダーさん。今回のお酒を作ってくれたり、記事にもあるようにウイスキーのソーダ割りの作り方を解説してくださいました。見ての通り品のある方です。)

 

また、ソーダの炭酸がなるべく抜けないように、ソーダを注ぐときはなるべく氷にあてないようにするのが良い、とごちそう会の野並さんが補足しました。そして、講師の成田さん曰く、ソーダも色々なものを試して、飲み比べてみる方が良いのだそうです。違いを味わい、自分なりに好みを探すことが、「いいもの」と出会う一歩なのでしょう。成田さんは、ウイスキーについてもともと詳しいのですが、ウイスキーマイスターという資格を取得することで、お酒に詳しくない消費者に寄り添った説明ができると、考えていらっしゃいます。

 

このイベントの意義は、ウイスキーについて詳しくなることもあるが、それよりも、自分の感じ方を知り、飲み比べてみる、ということが肝であるのです。飲み比べてみたところで、そのお酒の特徴を知り、どれが自分にとっておいしいものなのかを見極めてみる。そうした中で、自分にとってのおいしいものと出会うことができます。今回のイベントの参加者がそうであったように、あなたにも、「いいもの」と出会えてよかったという経験をしていただけると嬉しいです。

 

とはいうものの、お酒の飲み比べというのはなかなか普段経験できないでしょう。そこで、ごちそう会のお酒イベント「ウイスキー入門編」はまさにうってつけです。お酒を基礎的なところから教えてくれます。テイスティングやお酒に合わせるお料理もあるので、満喫していただけるでしょう。今年はあと2回ほどの開催を予定しています。そのイベントが、あなたにとって「いいもの」と巡り合うきっかけとなることでしょう。少人数での開催なので、参加申し込みは、できるだけお早めに。あなたとイベントでお会いできることを楽しみにしています。

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